
オーストラリアで一番の秘境駅というと、
でかい大陸の秘境駅、
赤茶けた大地のど真ん中にポツンと立つ停車場のような駅を、
思い浮かべるかもしれません。
それが、
意外とシドニーから近いんですよ。これが。
なのになぜ??秘境駅なの?
オーストラリアは自然がいっぱいですからね。
ある意味それは正解ですが、
なぜ一番の秘境駅かというと、
道路からアクセスできなオーストラリア唯一の駅なんだそうです。
オーストラリア人が
この駅を一番の秘境駅というかどうかは不明ですが。
(僕が勝手に一番と言っています。)
ただ間違いなく、日本の基準にしたら秘境駅上位に入るでしょう。
では前置きが長くなりましたが、
(いやもう少しグダグダ続きます。)
お話をしていきましょう。今日は画像たっぷりでご紹介します。
駅名はワンダビン(Wondabyne)駅。
翌日に終日、列車の撮影に出かけるチャンスができたので、
どこかいい場所はないかと探していたのですが、
シドニーから北へ延びるコースト・ラインの車窓が、
綺麗らしいとネットで見つけたので、
どこか水辺で撮れないものかと、
Googleマップで探しておりました。
いい橋や築堤があるにもかかわらず、なかなか道が無い。
船でもチャーターしないと無理か?
日本と勝手が違うなぁと諦めかけていたのですが、
ふと入り江の途中に駅の印があるのを発見。
それがこのワンダビン駅なのでした。
ということで、翌朝NSWトレイン・リンクの電車で、
CCNライン(セントラルコースト&ニューカッスル・ライン)に乗車。
シドニー・セントラル駅から僅か1時間10分で到着です。
ここで注意。
まず、このワンダビンに止まらない速達型の列車がある事、
次に、降車するためには、事前に車掌に伝えておくこと、
伝えてないと止まりません。
さらに、列車の一番後ろに乗る事。
そして、着いた駅がこれ

ホーム短かっ。
そうなのです。
どの列車も4+4両の8両編成ですが、
このホーム長さは、1両の半分ほどしかありません。
という訳で、列車が停車すると

こうなる訳です。
なので列車の最後部へ移動しておく必要があります。
ただ、今運行されているオスカー(H)形車両は、
4・5両目の間を移動できませんので、
最初に乗るときにはご注意を。
シドニーから列車に乗って、
1時間ほどすると一つ手前のホークスバリー・リバー駅到着。
この駅からの車窓が一挙に水辺の車窓へと変わります。
これがまた美しい。
見とれて、降りるのおを忘れないように。
では、話を戻して、
この駅の全景からパノラマ画像を2枚どうぞ。
線路を中心に、

桟橋から

これが全てです。
そうここへのアクセスは、この桟橋がメインなのです。

この右の小さな桟橋ですね。
定期船もありません。
対岸にいくつか家が見えており、
そのあたりの方たちの利用する駅なのです。
先ほどの画像で列車から降りてきた二人は、
普段着姿のお婆さんが小さなエンジンのついたボートを操って来て、
二人を乗せて、
再び来た方向へと戻って行かれました。
また駅すぐ一軒だけ建物がありますが、
家なのか、何かの施設なのかよくわかりませんでした。
プライベート・エリアと書いてあったので、
個人所有物なのでしょう。
山側には一応道は有りますが、
こんな感じ、

1本トレッキング用の山道が続いてましてその目的地までの距離です。
ただ次のこの右の看板を見て山道に入るの止めました。

毒蛇がでるようです。
そして、ホーム施設。

シドニー交通圏で使えるオパールカードも使えます。
というか、シドニーの交通圏はどこも、
オパールカードしか対応してません、
この駅を利用する際はトップ・アップ(チャージ)する手段が有りませんので、
残額には十分注意しましょう。
さて、ここの水辺、
まるで湖のようですが、
ここは南太平洋と繋がる入り江の延長のような場所で、
名前はモレット川。
湖や海の話をしながら、川なんかい!
っていう話ですが、正式にはここは川みたいです。
ただ桟橋で水を少し舐めてみましたが、しょっぱかったです。
汽水域なんですね。
訪れた時間帯は干潮の時間帯でした。
川のような流れもありませんでした。
ここまで、うだうだと書いてきましたが、
ここへ来た理由の第一番は、撮り鉄。
一番最初の画像でお分かりのように、
水辺を走る列車の風景を、
気軽に撮れる撮影ポイントでもあったのです。
で撮れたそのほかの写真は以下に。
XPTがやって来ました。

そして、貨物列車も不意にやって来ます。

貨物列車が来るか来ないかは運次第です。
地元の鉄道ファンならある程度、分かるみたいですけど、
にわか豪州鉄道ファンは無理です。
こんな感じで長時間粘ればいろいろな列車が撮れます。
また、駅の横断用の踏切が鳴るのと、
ホームの自動接近アナウンスが流れるので、
(なぜかアナウンスはシドニー方面の1番ホームだけでしたが…)
列車が近づくと分かります。
そして、停車する列車は
一方向1時間に1本でした(祝日ダイヤの日中)。
結局2時間ほど滞在して、満足してこの駅を離れたのでした。
あっ、そうだ。最後に重要なお話。
この駅、列車に海外の路線バスを止めるみたいに、
手を挙げて運転手に知らせないと、
通過してしまいますので、
ご注意を。
【撮影地情報】
行き方等は本文をご参考にどうぞ。
光線状態は上下線共に午前中がベストですが、上り列車に対しては終日先頭には、基本陽が当たりません。ただ、夏場の場合は太陽の正中高度が高いので、昼前後でも車両の種類によっては光が回ることもありそうです。
僕が行った日は夏場で、まだら曇りといった日の昼過ぎでしたので、それほど陽の光に苦しめられることはありませんでした。
あと、ここは携帯が圏外です。残額が足りず、カードでTop upするという方法がとれません。残額にはご注意を。アプリAny Tripが旅客列車の運行状況をマップ上で確認できて、NSWで撮影をするときには便利なのですが、圏外という事で使えません。
当然ながら、食料が手に入りませんので、事前にご用意を。
前後のホークスバリー・リバー、ウォイ・ウォイ駅周辺にはお店が有りますので、この駅滞在前後に利用するのも良いでしょう。
全て
オーストラリア セントラルコースト&ニューカッスル(メイン・ノース)線ワンダビン
2022年1月30日撮影
コメント
コメント一覧 (2)
バスのように挙手必須というのが斬新ですがw
NOBA sea
が
しました