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↑荒野をアデレード方面へと延びるバリア・ハイウェイ。ロード・トレイン(トラック)が走っていきます。
そして、並行していく黒い筋が大陸横断鉄道。


レンタカー返却まであと数時間。

どうしようかと考えた時、

じゃぁ、まだ行ってない方向へ行ってみよう。

南オーストラリア州の州境へドライブ!

ということになりました。

そして、何があるのか??

コックバーン(Cockburn)という町が、

州境を越えたすぐのところにあります。

帰国後調べてみました。

このコックバーンという町は、

前回、前々回のご紹介でも出てきました

シルバートン・トラムウェイという鉄道が影響してました。

この南オーストラリア州側の鉄道は、

州営鉄道がそのままやって来ていましたが、

この先のNSW州内は私鉄の

シルバートン・トラムウェイが運行していました。

そのための、

機関車交換や貨物の引継ぎ等のための、

鉄道の町として栄えたところだったのです。

最盛期には2000名の住人が居たそうですが、

それが、標準軌の大陸横断鉄道に変更になると、

ただの通過点となり、

町は廃れていった、ということです。

ブロークンヒルの町からは約50km

約30分ほどの道のりです。

大きな看板も無く気づけばNSWから州境を越えコックバーンの町に入っていました。

何かあるか??と思い、車を走らせていると、

すぐに町を抜けてしまいました。

どうする??と思っていたら、

線路を越える陸橋が見えてきました。

とりあえず降りてみるかと、陸橋を越えたところで、

車を止めて、

線路を陸橋のてっぺんから線路を眺めてみます。
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州境から2.6kmの地点にある陸橋からの眺めです。

上の画像は、アデレード方面を見ています。

「おーおー、アウトバック!何もない!!」

「列車来ないかなぁ~。来たら最高なんだけど。」って思うんですが、

見渡す限り列車の姿はありません。

まぁGoogleマップで見ていても、

百キロ単位でしか交換施設が無い単線なので、

そう頻繁に列車が運行されている訳でもないですし、

しかも今は、

Covid-19禍、

週1往復あるインディアン・パシフィックも運休中。

さらにシドニーの西側区間の水害で不通区間が発生している状況で、

通常の列車の運行状態がどのようなものか分かりませんが、

本数は少なくとも減っていると思われます。

列車は諦めて、線路だけ撮って、

ブロークン・ヒルへと戻る事にしました。

再び、コックバーンの町を抜けると

「ようこそ。ニュー・サウス・ウェールズ州へ」

という看板。

州による温度差が感じられた瞬間でした。



ところで、このカーブなんか不思議ではないですか??

何もない平原の中での突然のカーブ。

トップと2枚目の画像を簡単につなげるとこんな感じの位置関係です。
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道路のカーブは、

線路を越える陸橋のためにできたカーブです。

帰国してからGoogleマップ見てて、気づいたんですが、

このカーブ、

ブロークン・ヒルへ向かうために無理矢理曲げた跡なんです。

狭軌時代の鉄道線はここではカーブせずに、

そのまま右方向へまっすぐ進み、

先ほどのコックバーンの町へと線路が延びていました。

Googleマップの航空写真で見るとしっかりとその跡が見られます。

そして、線路跡の筋を追っていくと、

前々回にお話ししたシルバートンへと繋がっているのです。

なるほど、旅行から帰った後で大きな納得。

そして鉄道ファンのための

【撮影地情報】
この陸橋、アウトバックを走る列車を撮るには、とっておきの場所です。
この時は残念ながら、列車を撮影することはできませんでしたが、チャンスが有れば是非とも、行ってみて下さい。
光線状態は、午前中がブロークン・ヒル、シドニー方面へ向かう列車、午後が下の画像方向で、アデレード方面の列車に対して順光です。ここは南半球なので、太陽が北側へ正中することを計算に入れておいてください。夏場の早朝であれば、上記カーブのインサイド側へ光が回ると思います。
レンズは、ただただ広いので自由ですが、このページの2枚目画像のカーブを大きく入れる場合は、望遠が必要です。1・2枚目は、共に35mm換算で約200mmです。ご参考にどうぞ。
ここの列車の運行状況ですが、非常に少ないです。また貨物がメインで、週1往復のインディアン・パシフィック号が唯一の定期旅客列車です。貨物列車については、運行ダイヤはよくわかりませんでした。
ただ私の場合、オーストラリア滞在中に、FacebookのNSWの鉄道ファン・グループに参加して、NSW内で撮った画像をアップしていました。そして、「ブロークン・ヒルにいるよ~」っていう画像をアップしていたら、機関士の方から「もしまだ”ヒル”にいるなら、今日のこの時間にパースに出発するから。」って教えて下さったのです。ただ、レンタカーを返した後の時間だったので、撮影は叶いませんでした。残念。
陸橋からブロークン・ヒル側を眺めるとこういう風景です。
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あと、交通手段ですが。残念ながら車しか方法がありません。どちらにしても、ブロークンヒル観光は車が中心となりますので、レンタカーを借りられることをお勧めします。市内から約30~40分の道のりです。
撮影地の場所は、A32バリア・ハイウェイを、ブロークン・ヒルから西へ走ります。50kmほどで州境を越えるので、そこから2.6kmほどのところに陸橋が見えてきます。
ご注意頂きたいのは、車を停める位置。陸橋上に停めないようにしましょう。理由は、この辺りの道路を走られると分かってくると思いますが、坂道の頂点から向こう側が、頂点を越えてみないと見えないのです。日本のようにミラーが設置されている訳でもありません。しかも110kmで走っている車の視界としては、陸橋の頂点を越えたとたんに停止している車が、目に入ってくることになるので非常に危険です。
撮影時も同様です。路側帯はありますが、ここはアデレードへ向かう幹線でもあるので、ロード・トレインなど大型車も度々通過します。その点は気を付けて下さい。
あとは、遮るものが何もないので、帽子とサンオイルは忘れずに。オーストラリアの太陽をなめると、かなり痛い目に遭います。

全て
オーストラリア クリスタルブルック-ブロークンヒル鉄道線ブロークンヒル~カナンダ間
2022年3月9日撮影

ブロークン・ヒルの旅まとめ
メルボルン⇒スワン・ヒル⇒ブロークン・ヒル
ブロークン・ヒル駅の朝
ブロークン・ヒル郊外シルバートンなど
ブロークン・ヒル郊外メニンディー湖へ
メニンディーからの戻りの踏切にて
スルファイド・ストリート鉄道&歴史博物館
ブロークン・ヒル市内観光
夜のブロークン・ヒル
ブロークン・ヒル⇒ダッポー⇒シドニー