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一昨年の、師走の平日のある日、

芸備線新見発備後落合行きの列車に乗っておりました。

途中から、車内にはひとり、

貸切状態。

ここまで乗客がいないと心細くなります。



先日、

JR西日本が、ローカル線の収支状況を公表しました。

これが、沿線自治体に衝撃を与えています。

この画像の区間だと、

100円の営業売上を得るのに、

25,416円の経費が掛かるというのです。

これを営業係数といいますが、

この画像の区間が、

ダントツトップの数値を示していました。

大量輸送を得意とする鉄道ですが、

この区間の一日平均利用者数が11人という、

もうどうしようもないような数値です。

まぁ乗ってみると納得するのですが、

道路も整備され、

自動車生活に慣れてしまった地方沿線の生活様式を、

鉄道に戻せというのは、

到底無理な話、

列車本数もどんどん減らされ、

不便極まりないローカル線を、

救う手立てはないのかと、

鉄道ファンの間でも、話題になっています。



このまま、廃線に次ぐ廃線になっていくだけなのでしょうか?

地域インフラのひとつとして、

残していく手立てはないもんでしょうか?

路線だけの営業係数をみているだけでは、

救いようはありません。

その路線が地域にどれだけの恩恵を与えて、

それを改善できるのか?できないのか?

そういった方面から鉄道をみていかないと、

日本の地方路線の将来はないでしょう。

ただ、そのような見方をしようという社会の雰囲気も、

見えてきません。

鉄道を愛する者として、

どうすべきでしょうかね??

考え込んでしまいます。

芸備線東城~備後八幡間 2020年12月8日撮影