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旧トンブリー駅の朝。

一歩駅を出ると街の喧騒が喧しいのですが、

この駅は不思議とひっそりとしていました。

かといって、人が少ないわけでもなく、

けたたましい自動車やバイクの騒音との対比が、

そのように思わせているのかもしれません。

ホームには、

今日一日お世話になるナムトクへ向かう各駅停車が、

静かに佇んでいます。

客車内に入ると、クッションも無い

全面木製ベンチのクロスシート。

陽の沈むころには、お尻が4つに割れているかもしれない

という不安を覚えつつ、

座席を確保。

出発まで、まだ時間があったので、

カメラを持って、ホームへと戻ってみました。

タイの人々はマメに掃除をする姿をよく見かけ、

確かこの時も、

ホームでは掃き掃除をされている職員の方がいたんだと思います。

季節も乾季の時期、

乾燥した空気に埃が舞い、

そこへ朝光が差し込み、

何とも言えない荘厳な雰囲気を醸し出していました。

ホームに佇み眺めていると、

「ひとり、異国の地を旅しているんだぁ~」

と心に染み入るひと時だったのを覚えています。

タイ王国 タイ国鉄南本線トンブリー 1997年2月7日撮影