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九州に来ることあれば、

ここへ行ってみたいと思っていたんですよ。

調べてみると、

けっこう大変な場所のようです。

けど、「行ってみるぞ!」と決心をして、行程に組み入れました。

そうここは、この日のラストミッションの場所であり、

何よりも最優先で考えていた場所です。

ただ、天気が悪かったら、パっとしないので、

別の場所を考えていましたが、

今日は天気も良く、夕焼けも期待できます。

ということは、行かない訳にはいけません。

夕方の赤く染まる時間帯に向けて、

鳥栖からこの撮影地へ移動を開始しました。

JRと西鉄を乗り継いで、

辿り着いた駅は、大橋駅。

ここから路線バスに乗り継ぎ、

撮影地の近くのバス停から徒歩となります。

新幹線の背の高い高架を脇に見て、しばらくすると、

並走する道路はゆるい峠越え区間に入り、

新幹線線路はトンネルへと吸い込まれていきます。

途中、歩道も無くなるので、

車やトラックに注意しながら道路を登っていくと、

ちょうど峠のピークにさしかかった辺りに、

斜面を登る急な階段が現れます。

ここまでバス停から約10分。

街に近いので、ここまでの道のりは、結構お手軽です。

普通なら、フェンスで覆われて、

関係者以外立ち入り禁止になっていそうな斜面の階段ですが、

ここは山道の一部なのか、

誰でも入れるようです。

そして、

階段を登り切ったところを左へ。

ドン突きまで行くと、

山の手には竹藪が広がっていますが、

よく見ると、

新幹線のフェンス沿いに、

誰かかが登ったようにルートが開けています。

こんな入りにくい竹藪に、

細い道筋が残るのは、

けもの道でなく、間違いなく撮り鉄道です。

やはり定期的に人が訪れているのでしょう。

とはいえ、かなりの急斜面。

竹をかき分けながら、登って行きます。

ただ初めての場所で、ポイントがよく分からず。

とりあえず行けるところまで行ってみました。

そして、

トンネルの入り口付近にたどり着きました。

けど、なんか違うし、カメラを構えると竹が育って、

ちょっと邪魔。

もうちょっと探してみるかと、

一旦降ろしていたリュックを背負い直しました。

すると、リュック脇のポッケから、買いたてのお茶がスルっと落ち、

さらに、竹藪の急斜面を滑り落ちて行って、

あ~~👋

取れなくはないけど、ちょっと危険と判断して、

そのまま放置してきました。

という訳で、「どこがベストなポイントだろう?」と、

少し来た道を戻りまして、

ふと目に付いた、100均で売っているようなプラスチック製のごみ箱。

転がっているというより、置いてあります。

ここまで、ゴミのようなものは一つもなかったのに、

突然現れた、ごみ箱。

ひょっとしてこれを使って、

フェンス越しにカメラを構えろ!っていうことか?

と思い、

ゴミ箱を逆さに立てて、

それに左足をのせ、山側の右足は竹の隙間に固定、

ゴミ箱に体重を乗せると壊れるので、

身体全体のバランスを取り、

ゆっくりと、フェンスの上部から

新幹線線路へカメラを構えてみました。

「お~~、ココだわ!」

向こうに福岡市街と、新幹線の博多総合車両所が見えています。

それをバックに、

高架の登り勾配で、線路がこちらへ向かってきます。

博多駅を出た九州新幹線が、

遠くからゆっくりと近づいてくるのが見えるポイントでした。

空には福岡空港を離発着する航空機が、

旋回するのも見えて、

飛行機のおまけで付きとは、良い場所です。

そして、時間も良い頃。

だんだんと空が赤くなってきました。

「いや~来てよかった。ベストな時間帯や~ぁ。」

と一人喜びながら、

山陽新幹線から乗り入れてくるN700系と、

九州新幹線専用の800系2本を撮り終えた辺りで、

太陽が雲に隠れてしまい終了。

ただ、この2本で十分でした。

イメージ通りの写真が撮れました。

完全に暗くなったら、足元も悪く、けがの原因にもなるので、

早々に引き上げ、

今度は高架沿いに30分ほど歩いて博多南駅へ。

そこから帰路に就いたのでした。

九州新幹線博多~新鳥栖間 2022年2月8日撮影