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京都では定期的に全国的にも珍しい光景が、

深夜から早朝にかけて見られます。

それがこれ、

レールを輸送する工事用の列車。

「工臨」と呼ばれる列車で、

さらに行先を頭に付けて、

画像の列車は、

通称「宇治工臨」と呼ばれています。

全国的に貴重になった

2両のDD51ディーゼル機関車が、

貨車を挟み込む形で運行されます。

この2両の機関車が前後に付く運行方法を、

プッシュプル(略してPP)と呼びますが、

通常は1両の機関車ではパワーが足りないときに、

補助でもう1両が、後ろから押すという役目の場合が多いのです。

ただこの短く、軽そうな貨車が、たった2両なのに、

プッシュプルで運行される理由は、

入線する奈良線が、

機関車の前後付け替えが難しいということで、

このような方法を取っているようです。

この列車、

旅客列車でもないので非公式。

しかも、

年に数えるほどしか走らないのですが、

先日運行があるという情報を得たので、

3時半に起床して京都駅まで行ってきました。

この列車は、始発前に運行されるので、

日の出の早い、夏至に近いこの季節しか、

陽の下で撮影できない列車です。

京都駅は4時半から改札が開きます。

そのタイミングで駅構内に入場すると、

すぐにこの工臨が入線してきました。

日の出の時間も4時40分過ぎ、

徐々に明るくなってきました。

一眼レフでいろいろ撮り終えた後、

ちょっとお遊びで、

iphoneでパノラマ撮影。

画質はあまりよくないですが、

構図としては、面白いのでブログに採用です。

奈良線京都 2022年6月19日撮影