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朝5時にホテルを出て、

釜山駅にちょこっと寄って、

地下鉄1号線で釜田(プジョン)駅へとやって来ました。

時間は朝6時。

同じ釜田駅でも地下鉄駅とKORAIL駅は少し離れています。

地下鉄駅の地下出口を登ると、

釜田市場があり、

露店がいっぱい並んでいますが、

開いておらず。

さすがにこの早朝には、ほとんど人影のない、

深夜の様相。

露店街を抜けると、

奥に駅が見えてきてました。

なんか重そうな屋根が象徴的な、釜田駅の入口です。

手前で若い女の子4人がキャッキャと、

騒いでいました。

朝帰りだなぁ~。始発待ち?と思いつつ、

脇をすり抜け、エスカレーターに乗り、

橋上駅舎に入り込んでいきます。

日本でWeb予約しておいたムグンファ1951列車は、

6:17発、出発案内板を見ると10番ホームとのこと。

まだ少し出発まで時間があるので、

ほかのホームにも降りてみました。
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各ホームに機関車の付いていない客車が留置してあります。

釜田駅は、

1~4番ホームを東海電鉄線(近郊電車)が発着。

残りの5~12番ホームは、

一日11往復のムグンファが、

始発・終着とする、釜山第二のターミナルです。

なのでそれほど、駅構内は激しい発着はなく。

まとめて車庫からの入れ替え作業をして、

早くから車両を留置しておこうという、

措置のようです。

釜田駅は、釜山駅に次ぐKORAIL第二の釜山のターミナルなのですが、

列車が高速化されるに従い、

どんどんと釜山駅に発着を奪われ、

徐々にターミナルとしての重要性を失っているようです。

漢字に慣れている日本人は、釜山と釜田と、同じ「釜」という字で、

見間違いや、混同してしまいがちですが、

全然違う場所なので、

釜山発の列車にご乗車の場合は、

間違いないようにご注意ください。

そんなわけで、

早朝のホームはほとんど人気もなく、

あまり動きはなさそうなので、

列車の待つ、10番ホームへと移動しました。

と、そこへ列車が入線してくる音が!

見に行ってみると、

空いていた6番ホームに、もう1編成が入れ替え用の機関車に押されて、

入線してきたところでした。
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一通り、撮影を終えて、

ふと時計を見ると、

出発3分前。

おっと、そろそろ乗り込んでおかないと。

と座席の取ってあったムグンファ1951の1号車に乗り込みました。
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この列車は、

アメリカ型のディーゼル機関車7400形牽引+電源車+客車が2号車・1号車の順で2両と、

機関車も入れても4両編成。

大出力の機関車にしては、かなり身軽で、短い編成です。
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この列車は、木浦行き。

釜田駅を出発する長距離列車としては、

始発列車です。

この釜山の釜田駅を6:17に出発し、

韓半島南部を、ひたすら西へ西へ。

木浦到着は12:59。

距離にして約400kmのなかなかのロングランな列車です。

ただ、今回の目的地は釜山のすぐ先、

たまたま見つけた洛東江沿いの駅に向かうためです。

乗車時間は、僅かに40分ほど、

いづれは、終点までムングファの旅を楽しみたいものです。

という訳で、

押さえておいた、指定席に向かいました。

窓側の31番席だったのですが、

すでに、リクライニングを最大にして、

お隣で寛いでいる女性がいる。

おっと、さっき見かけた4人組じゃないですか?

全員通路側に一人づつ座っています。

そのうちの一人と相席でした。

ほかにも座席が空いているように思えるのだけど…

不思議な指定の取り方だなと思いながら、

奥の窓側の席に座らせてもらいます。

隣に座ると酒臭い。

やっぱり飲みの帰りなんですね。

しばらく、スマホをいじってましたが、

しばらくしたら、

スマホを握りしめたまま、彼女は爆睡していました。

座って、がさがさと落ち着く準備をしていると、

列車は、定刻でゆっくりと動き始めました。
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ムグンファはほぼ全駅に止まっていきます。

車両はリクライニング座席で立派ですが、

各駅停車です。

ディーゼル機関車牽引なのもあって、

加速力が悪い。

ただ、加速を始めると、留まることを事を知らず、

どんどん加速していきます。

スマホのアプリで、速度を計ってみると、

MAXで115km/hで走っていました。

日本の客車列車とは速度感が違います。

鉄道ファンとしては、

こういったところにワクワクするんですよね。

車窓は、釜田駅を出てしばらくは、

車庫脇を走っていくので、

たくさんの車両が停まっているのを眺めながら、

その後は、

まだ夜明け前の釜山の市街地を抜けていきます。

華明(ファミョン)駅で停車中、車内放送でゴニョゴニョ言ったかと思うと、

ITX-セマウルが通過していきました。

待避だったようです。

そして、
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院洞(ウォンドン)駅に定刻6:59に到着。

爆睡する彼女をヨイショっと跨ぐように通路に出て下車。

日の出が7:32ということで、わずかに空が白み始めたころに到着です。

こんな早朝に、

こんな片田舎で乗降はあるんだろうか?と思っていたのですが、

別におっちゃんが一下車。

駅前に止まっていたバスに乗って行きました。

乗車した人はいませんでした。

誰かが「秘境駅」と言っていましたが、

駅前からは路線バスも列車に合わせて、

出発していますし、

あまり大きくはないですが、駅の外れから

洛東江の上流側に町が形成されています。

確かに、停車する列車は少ないですが、

それほど秘境感は感じず…

日本の秘境駅に慣れすぎてるんですかね?

さて、

ここから撮影ポイントへと向かいます。

韓国 釜田線釜田・京釜線院洞 2023年12月31日撮影