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この日は、(いつものように)ダイヤが乱れていました。

この夕刻には、随分ダイヤも元に戻りつつあったのですが、

細かいところで、ダイヤが乱れの影響が残っていました。

京都駅に到着したところ、

1番線に、京都発の特急くろしお23号の送り込み回送が停車していました。

今まで、このタイミングの京都駅構内で、見かけたことが無かったので、

ちょっと撮っておくかと、

撮影していると、

サンダーバード37号がやってくる時間帯になりました。

そういえば、このくろしおの回送は、

一旦、京都駅東の鴨川上の引き上げ線に入って、

待機したのちに、7番線に入線するはず。

しかも、次やってくるサンダーバード37号は、

鴨川上の引き上げ線に停車中に、

脇の本線を通過していくのが通常。

以前そのシーンを一生懸命撮影していたので、

知っていたのです。

地元ならではの細かい情報です。

ただ、今日はくろしお回送がココにいるっていう事は、

引き上げ線が詰まっている?

と思い、東の方向を見ると、

案の定、湖西線の電車が、

引き上げ線から出てくるのが見えました。

なるほど、これもダイヤの乱れやね。

ということで、ひょっとしたら?

サンダーバードとくろしおが並ぶ??

と思い、撮り易そうな0番線へ移動。

けど、さっき引き上げ線が空いたということは、

いつ、くろしおが動いても、おかしくない状況。

その心配もなく、しばらくすると、

アナウンスと共に、定刻どおりに、

0番線にサンダーバードが入線してきました。

これは、並びを撮れるのもがほぼ確実か!

順調にサンダーバードが減速しながら、入線してきましたが、

隣のくろしおの起動音。

少しずつ、くろしおが動き始めました。

おっと!

ちょっと動揺しつつも、

とはいえ、まだサンダーバードの入線速度の方が早い。

ズームレンズを望遠気味に、構えていたのが幸いし、

くろしおの回送列車の動きに合わせて、

ズームレンズを広角側へ回しながら、

構図を落ち着いて保ちました。

そうしていると、サンダーバードが勢いよく、

くろしおを追い抜いて、目の前を通過!

速度差は大きいとはいえ、並走する瞬間を捉えて、

カッコよさに、Vマーク。

マニアックな説明をすると、

くろしお用の車両は289系ですが、

元々北陸本線特急用の683系。

北陸新幹線金沢延伸で、余剰車が生まれたので、

くろしお用に交流機器を撤去するという形で、

生まれた形式です。

ライン以外は、外見は以前のまま、

一方、サンダーバード用の683系は、

リニューアル工事を受けて、少し顔つきが変わっています。

そんな、元同僚どおしの並び、

マニア的には、なかなか熱いものがありました。

東海道本線京都 2024年7月19日撮影