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その昔という次元になってしまいました。

かつては、団体の貸切列車が、

今よりもたくさん走っていました。

特に関西でそわそわ、ワクワクして、

情報を得ようとしていたのが、

天理臨と、甲子園臨。

天理臨という呼び名は、今でも残ってはいるのですが、

近距離の臨時列車として運行されるため、

あまり特別感がないので、

鉄道ファンの注目度も低めです。


なぜ昔、それほどワクワクしていたのかというと、

普段は、なかなかお目にかかれない車両が、

遠路はるばる遠方からやって来たのです。

特に甲子園臨は、出場校の方針によって、

列車が走ったり、バス移動だったりと、

その辺がそわそわしたんです。

また、特別ヘッドマークなども付いたりして、

これがファン心を揺さぶるんですよ。

時代時代で、甲子園臨担当する車両は変わってきましたが、

ここに写ている両列車とも甲子園臨です。

試合が終わり、各校の応援団が大阪駅に集合してきます。

この画像を撮ったのが2006年。

左が特に関西ではレアで、

あさま色の189系。

甲子園臨の時ぐらいしか、関西で見られない車両でした。

そして、隣のボンネットの489系は、

北陸方面から。

また、この日よく覚えているのが、

台風が接近中で、気持ち悪いくらいに、

大阪駅上空は赤く染まっていました。


今では、バスを連ねたり、

遠方は飛行機などで現地入りしたりして、

空港からは、各自で甲子園へと、

応援の団体の移動の仕方も変化してしましました。

その一因に、国鉄の分割民営化の影響も大きいと思われます。

それは、JR各社が、社をまたがる臨時列車を、

嫌がったからというのもあるはずです。

現場としては、

突然降ってわいて、

臨時列車を組まないといけなくなり、

自社内ならまだしも、

他社にダイヤの調整依頼をしないといけない、

とてもめんどくさいことになってしまったからです。

一部のJRが、そういった団体臨時列車を、

早々と極力やらないという方針に動いたのも、

大きいでしょうね。

という訳で、甲子園臨は消滅していきました。

昔は、遠方からやってくる列車にワクワクしたのですが、

最近の列車には、それが無いですよね~。

それを思うと、

個人的にはあまり好きな言葉ではないのですが、

「昔は良かった~なぁ~」って、

言ってしまいます。


昨日、なんとなくXにこの画像をUPしたところ、

物凄く評判がよかったので、

ブログでもご紹介させて頂きました。

東海道本線大阪 2006年8月8日撮影