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実は昨年、

地元京都の五山の送り火の鉄道写真を試みて、

不発に終わってしまったので、今年こそは、確実な場所で!

と、いろいろ撮影できそうな場所を探していました。

そこで見つけたのが、

嵐電北野線の終点北野白梅町駅越しに見る大文字。

場所取りさえ何とかなれば、

ほぼ間違いなく撮れると判断していました。

大学の時、このあたりをウロウロしていた割に、

大文字が見えるとはノーマークでした。

五山の送り火の当日は、渋滞も考えられるので、

バス、車はパスして、

大学の時のようにチャリで向かいます。

大学の2年間通ったNOBA sea特別ルート。

この自動車や歩行者の少ないルートを通りながら、

久々にこのルートをたどり、

雰囲気もあんまり変わってなくて、

懐かしかったのですが、

だらだら続く坂道で、年齢を感じたことに、

少しショックを受けつつ、北野白梅町へ到着。

大文字の点火時刻は、五山の中でもトップの20時です。

ちょうどう30分前の19:30に到着しました。

多分ここのポイントで合っているだろうと、

構えます。

おー誰もいない、逆にここで合っているのか不安。

だって、大文字のお山はすでに暗闇で真っ暗で、

どこに大の文字が浮かび上がるか、確証が持てないから…

昼間にも大文字を長年見続けてきた、

京都人のカンと、プライドを掛けて、

この辺に大の字が浮かび上がる?と想像してみたのですが、

間違ってたらショックだから、念のためと

ネットで同じ場所の画像が無いかと検索すると、

昼間の画像が出てきました。

薄っすらと浮かび上がる、山の形から推察して……

って、思ってた場所と違うんやん!

京都人失格です

とはいえ、カメラを構える場所は間違っていないようです。

思ってたより左に大の字が出て来るようでした。

しかも、画像を確認してよかった。

大文字の大の字の下の方が、アパートで少し隠れるようなので、

カメラの位置を少し上にした方が良いようです。

そこで念のためと持ってきたミニ脚立が役に立ちました。

脚立をセットして、その上に乗って、20時を待ちます。

そこへパラパラと、望遠レンズを持った人たちが、

集合してきます。

ここで間違いなさそう。

と、後ろを振り向くと地元の方たちがわんさか、

いつの間に…

構図を決めるのに必死になってて、

背後の様子に気づいていませんでした。

危ない、危ないこの瞬間に襲われたらアウトです

そして、五山の送り火撮影は、時間との勝負です。

一気に文字が浮かび上がるのですが、

15分程度勢いよく燃えた後、

時間が経つと段々しょぼくなっていきます。

その間にやってくる列車をしっかりと押さえなければなりません。

事前の調べによると、20:00~20:15の間にやってくるのは、

1.5往復。

駅に止まっている間に、20時を迎え、出発する1本。

次に20:10前後に到着して、

出発していく1往復です。

できれば、何処かに明るく列車を照らしてくれる、

照明があればベストだったのですが、

残念ながら無く。

列車として認識出るように撮影出来ればOKという判断に切り替え、

画面を設定しました。

北野白梅町駅が、数年前に改修されたのですが、

それまでは、駅に止まる列車がホームの明かりで、

浮かび上がっていたようです。

残念ながら、今ではそれも叶わず。

暗闇の中を走る列車を捉えることになります。

北野白梅町を出発して、

前照灯を煌々と付けて向かってくる列車も悪くはないのですが、

今日の1枚は、車内の様子が浮かび上がる、

後追いの1枚をチョイスしました。

車内に乗客はまだ、

大文字が点火されたことに気づいていないのでしょうね。

京福電気鉄道北野線等持院•立命館大学衣笠キャンパス前駅~北野白梅町間 
2024年8月16日撮影