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特急のあずさ、かいじ号の主力は現在、

スタイリッシュなE353系です。

E353系は大好きな車両で、

関東方面に行くと、

何とか撮りたいと考えることが多い、

フェイバリットな車両です。

今回、塩尻であずさE353系を捉えようと、

撮影地を選定していました。

てっきり、あずさは全列車がE353系に置き換わっていると

思い込んでいたのですが、

さて構えてみると、

塩尻駅に到着したのは、

E257系という先代の車両でした。

そうこの日は連休初日とうことで、大量に臨時列車が設定され、

車両不足のため、ピンチヒッターで、

このE257系が投入されたようです。

そんなことも露知らず。

E353系が来ると思い込んで構えて待っていたところ、

違うものが来て、「えっ」ってなりました。

何が焦ったかって、

撮り鉄の中で問題となっている、

「LED問題」です。

興味のない人は、なんのこっちゃ?っていう言葉ですが、

カメラでLED表示板を撮ると、

LEDが目に見えない高速で点滅しているため、

速いシャッターを切れば切るほど、

LEDの文字が、筋を引いたように欠けて写ってしまう問題です。

つまり超高速でシャッターを切ると、

何度撮影しても、LEDの文字が全く写らなくなるのです。

撮り鉄は、列車等級や行先表示を捉えることを重視するので、

LED表示が切れることを好みません。

じゃぁそれをどう対応したらよいか!

それは、スローシャッターを切ること!

そこが動く列車を撮る撮り鉄には大問題なのです。

スローシャッターだと、動く列車はブレてしまいます。

できれば高速シャッターで、しっかりと列車を止めたいのですが、

LEDが切れるとなんだかカッコ悪い。

なので両立をしたい!というジレンマに陥ります。

しかも、車種によってその限界シャッター速度が違う。

という、なんとも複雑な問題なんですよ。

ちなみに元々狙っていたE353系は、今から狙う方向には、

LED表示器が無いので、気にせずシャッターを切れるのですが、

塩尻駅に現れたE257系は、

ドーンと正面にLEDを持つ車両。

しかもヘッドマーク。

ヘッドマークといえば、列車の顔の主要成分です。

表示が欠けると他の列車以上にカッコ悪くなります。

対応シャッター速度はネットを調べれば、

誰かが載せてくれているのですが、

列車を目の前にして、そんな時間もありません。

塩尻駅に停車中に、

小さく見えている列車に対して、

シャッター速度を変えて、撮影してみました。

試しに1/1000秒?

案の定ヘッドマークに2本の筋が入っている。

じゃぁ、1/200秒だったら大丈夫だろう。

と、確認。

よし、大丈夫だ。

もっと何段階も変えて、確認していたと記憶していたのですが、

改めて各コマのデータを確認すると、

この2段階しか試していませんでした。

焦っていたんでしょうね~。

後はどう列車をブレずに捉えるか、

ズームレンズを列車の動きに合わせながら動かし、

撮影成功です。

動きが少ない正面がちな構図だったこと、

さらにレンズの手振れ補正も効いているが、

助かった要因です。

という訳で、思いもしない列車が来た時の、

緊急対応撮影でした。

やれやれ。



改めてこのE257系のLED限界シャッター速度を調べてみました。

1/500秒らしいです。

もうちょっと余裕がありましたね。

まぁ、無事に対応できて良かったです。

篠ノ井線塩尻~広丘間 2024年9月14日撮影