
大井川鐡道井川線の絶景駅、
奥大井湖上駅にやって来ました。
大井川鐡道さん主催のモニターバスツアーに参加してみたのです。
なかなか良いツアーでした。
現在大井川鐡道大井川本線は、
2年前の台風被害により一部不通が続いています。
そこで大井川鐡道さんが考案したのが、
バスを使ったツアー。
不通区間を観光バスで飛ばして、
井川線と客車列車を楽しむというツアーなのです。
しかも公的機関の補助金が入っている様で、
モニターツアーとしてお手頃価格。
これはちょっと視察をしたいと、参加してみたのです。
これがなかなかいいツアーでした。
紅葉時期に合わせて設定され、
井川線の絶景駅として人気のある奥大井湖上駅や、
キャンピングの人気漫画、アニメの
ゆるキャン△にも登場した長島公園を散策。
井川線に乗って千頭駅周辺の散策も可能です。
その後、電気機関車牽引のEL客車列車に乗って、
新金谷、金谷に戻るコース。
上手にスケジュールが組んであって、
内容の濃さ、楽しさは抜群でした。
個人的には楽しみにしていたのは、
今日ご紹介の画像の奥大井湖上駅です。
ダム湖に浮かぶように設置された駅は、
まさしく湖上に浮かぶ秘境駅。
とはいえ、近年有名になったのと、
秋の紅葉シーズンという事もあり、
山奥にもかかわらず、バスツアーもやってきたりと、
かなりの観光客で混みあっていました。
このツアーでは長島公園と奥大井湖上駅の散策は、
自分で時間を管理して、
列車に乗らないいけない行程となっていました。
ツアーの対象となる列車は2本、
奥大井湖上駅を12:18発か13:08発に乗ってくださいという事です。
12:18発に乗ると千頭駅の周辺散策ができる行程になっていますが、
13:08発に乗ると、
奥大井湖上駅周辺でのんびり過ごすことになります。
そこで、
今回は迷わず奥大井湖上駅で時間を取ることにしました。
千頭駅はまた来るチャンスはあるとは思うのですが、
この大井川奥地の奥大井湖上駅は、
そう簡単に来れる場所ではないという判断です。
ならば、1本でも多く列車の撮影がしたいという思いがあってのこと。
バスは長島公園の駐車場に到着したのですが、
長島公園を早々に奥大井湖上駅を望める展望台を目指しました。
時間を調べていると、
急いでいけば下り列車を1本撮れそうだという事が分かったのです。
のんびり歩いている他のツアーのお客さんを、
ごぼう抜きにして、
一番乗りで展望台に着きました。
他にも撮り鉄の方がツアー参加しているかと思ったのですが、
居ないようでした

展望台に着くと、道路から見下ろすポイントでした。
展望台というだけあって、
何か施設が整備してあるかと思ったのですが、
ただの道路のガードレールから、
駅を見下ろす開けた場所というだけで、
ちょっと拍子抜け。
既に十数名ほどの車で来られたと思われる方々が、
スマホやカメラを構えて、列車を待ったれていました。
凄い人気の場所になっているんだと、
驚いたのはこの時。
秘境駅にも数えられるだけあって、
人もまばらで、寂しい場所と思い込んでいたのですが、
少なくともこの季節は違いました。
皆さんの間に入ってポジションを確保したところ。
直ぐに列車がやって来ました。
だがしかし、完全に逆光なんですねココ。
冬場の低い日差しがモロに、レンズ(画面)に入ってきて、
フレア(レンズ内で反射した光の球やスジ)が写り込んでしまいます。
手で影を作ってみますが、うまくいかず。
悪戦苦闘しているうちに列車は、通過していきました。
あら~。1本目は失敗だなぁ。
よし、もう1本撮れると気を取り戻すとして、
次は1時間ほど後の12:18発の千頭行きです。
太陽も動いてくるので、条件はマシにはなりそう。
とはいえ、まだ時間があるので、
一旦奥大井湖上駅へ行ってみようと駅へ向かいました。
けどやっぱり秘境駅。
観光客が常に、何十人と行き来はしているのですが、
駅への道は険しい山道を整備したような感じ。
すれ違うのも一苦労な狭い山道。
その上、アップダウンが激しい。
展望台からだと、
一応コンクリで固められた急な階段坂を降り、
降りたかと思うと再び登り、
そのピーク後に来たかと思うと、
あとは、急なスチール階段を数十段降りて行き、
そこでやっと鉄橋にたどり着くのです。
その鉄橋脇に併設されている歩道を歩き駅に達する。
片道約15分くらいですかね。
なかなかの道のりです。
そして、やっとたどり着いた駅奥のコテージ。
ここでお弁当が食べられますと書いてあったのですが、
人で溢れかえっています。
秘境駅感はゼロでした。
コテージ裏手の裏手の空いているベンチを見つけて、
そこでバス降車時に頂いたお弁当を頂きます。
地元産のさつまいもと山菜の炊き込みご飯に、
ジビエのハンバーグがあったりと、
なかなか凝ったお弁当でした。
いいですね。こういう地域感のあるお弁当!
何と言っても、お味が良い!
そして食後、少しウロウロして、
再び展望台へと戻ります。
ただ、来た道を登るのかと思うと、
どっと嫌気が差します。
けど、先ほどの場所でリベンジするなら、
行かなければならない!
意を決して再び来た道を戻り始めました。
途中でバスツアーの御一行様と狭い道で、
すれ違うことになり、なかなか難儀しながらも、
やっとの思いで、再びたどり着いた展望台。
またまた列車が来るまで時間が迫っていました。
1時間前の前列車よりは、太陽は高い位置になり、
撮りやすくはなっていましたが、
それでも、光がレンズから入り込み、
フレアが生じます。
そこで、先ほどはすっかり忘れていたのですが、
忍者レフ版があることを思い出しました。
折り畳みのレフ版で、軽量コンパクトで便利レフ版としても使えますし、
リバーシブルになっていて裏面真っ黒。
カメラレンズに装着すると、
ガラスに写り込む部屋の明かりなどを防いでくれる
優れモノです。
昨晩のホテルで部屋の明かりが窓に写り込むのを防ぐために、
用意してきたのです。
この存在を忘れいました。
そこそこの大きさがあるので、
これを太陽にかざして、
カメラを構えれば、カメラが日陰になりフレアが防げます。
片手で忍者レフ、片手でカメラをかざすので、
しんどい体勢ではありましたが、
なんとかイメージしていたモノになりました。
それにしても手前の紅葉もちょうどう見ごろで、
良い感じの秋の奥大井湖上駅を撮影できたと思います。
超定番アングルではありますが、
初めて来て、これを押さえておかないと、
お話にはなりませんからね。
個人的には満足です。
大井川鐡道井川線奥大井湖上~ひらんだ間 2024年12月1日撮影
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