241201-IMG_3543c
昨日ご紹介の画像は、

接岨峡温泉駅のホーム端から入線してくる列車を、

撮影したものでしたが、

列車はそのまま入線して、

僕の脇を走り抜け、ホームの前方に停車しました。

一番乗り込みやすいのが、最後尾の車両。

狙っていたわけではないのですが、

運よく、最後尾の座席を確保。

眺めの良い川とは反対側の席とはいえ、

後方の展望も楽しめる。なかなか良い席です。

だが、座席は狭い。

というのもこの井川線は、

元々大井川水系の電源開発用に建設された鉄道ということもあり、

建築限外が狭く、

特別なミニ車両が導入されています。

そのため車両断面の狭い車両がミニ車両が導入されており、

座席も狭くなっているのです。

なので座席も狭い!

座るのがやっとで、

荷物もどこにおいていいのか分からず。

通路に置くことにしました。

幸い最後尾の運転席の真後ろの座席なので、

通路を通り抜ける人も、

反対側の座る人だけなので、

その方の乗り降りに邪魔にならないようにだけ、

しておけば大丈夫。

秋の紅葉シーズンということもあり、

列車は大盛況。

前方の各客車はかなり混んでいたようです。

そして、この線の名物区間でもある。

アプト式ラックレール区間に入りました。

簡単に言うと、急坂を昇り降りする際に、

線路中央にもう一つ特殊なレールを敷き、

列車が急勾配を滑り落ちないようにする方法です。

その特殊なレールというのが、

画像の線路中央にある三本筋。

なめらかではありませんが、

これもレールなのです。

このレールには凹凸があり、

そこに歯車状の車輪をひっかけて、

昇り降りするのです。

かつては廃止になった信越本線の碓氷峠越えにも、

大昔、使われていたのですが、

それが唯一の日本使用例ではありました。

その後碓氷峠のアプト式区間も廃止になり、

長年日本には存在しない、

レール方式だったのですが、

1990年に井川線の一部がダム湖に沈むことになった際に、

新線に切り替えがあり、

その際にアプト式ラックレール区間が復活したのです。

なかなか珍しい光景です。

体感でも、

気持ち、急坂をそろりそろりと降っているのを感じられます。

長年訪れてみたい線区だったので、

感慨深く、車窓を眺めていました。

大井川鐡道井川線長島ダム~アプトいちしろ間 2024年12月1日撮影