
昨日ご紹介の画像は、
接岨峡温泉駅のホーム端から入線してくる列車を、
撮影したものでしたが、
列車はそのまま入線して、
僕の脇を走り抜け、ホームの前方に停車しました。
一番乗り込みやすいのが、最後尾の車両。
狙っていたわけではないのですが、
運よく、最後尾の座席を確保。
眺めの良い川とは反対側の席とはいえ、
後方の展望も楽しめる。なかなか良い席です。
だが、座席は狭い。
というのもこの井川線は、
元々大井川水系の電源開発用に建設された鉄道ということもあり、
建築限外が狭く、
特別なミニ車両が導入されています。
そのため車両断面の狭い車両がミニ車両が導入されており、
座席も狭くなっているのです。
なので座席も狭い!
座るのがやっとで、
荷物もどこにおいていいのか分からず。
通路に置くことにしました。
幸い最後尾の運転席の真後ろの座席なので、
通路を通り抜ける人も、
反対側の座る人だけなので、
その方の乗り降りに邪魔にならないようにだけ、
しておけば大丈夫。
秋の紅葉シーズンということもあり、
列車は大盛況。
前方の各客車はかなり混んでいたようです。
そして、この線の名物区間でもある。
アプト式ラックレール区間に入りました。
簡単に言うと、急坂を昇り降りする際に、
線路中央にもう一つ特殊なレールを敷き、
列車が急勾配を滑り落ちないようにする方法です。
その特殊なレールというのが、
画像の線路中央にある三本筋。
なめらかではありませんが、
これもレールなのです。
このレールには凹凸があり、
そこに歯車状の車輪をひっかけて、
昇り降りするのです。
かつては廃止になった信越本線の碓氷峠越えにも、
大昔、使われていたのですが、
それが唯一の日本使用例ではありました。
その後碓氷峠のアプト式区間も廃止になり、
長年日本には存在しない、
レール方式だったのですが、
1990年に井川線の一部がダム湖に沈むことになった際に、
新線に切り替えがあり、
その際にアプト式ラックレール区間が復活したのです。
なかなか珍しい光景です。
体感でも、
気持ち、急坂をそろりそろりと降っているのを感じられます。
長年訪れてみたい線区だったので、
感慨深く、車窓を眺めていました。
大井川鐡道井川線長島ダム~アプトいちしろ間 2024年12月1日撮影
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