
この2月は、2度の寒波到来で、
大雪に遭遇するチャンスに恵まれ、
雪景色の鉄道をたくさん撮影できました。
随時ご紹介していきたいと思いますが、
この冬の一番お気に入りの1枚が、
こちらとなります。
夕暮れの関が原越えへ向かう313系と、
その背後にそびえる伊吹山です。
この日は名古屋からの帰り道、
関が原から米原の豪雪地帯を抜けるので、
雪景色なんかも狙いながら帰ろうかと、
在来線で移動していると、
雪雲が掛かって見えないだろうと思っていた伊吹山が
雲の合間から見えてきました。
これは撮っとかんと!
という事で、柏原駅で下車して、
すっかり個人的には定番になった、
柏原の大カーブへ。
伊吹山をバックに撮影できる有名ポイントです。
駅からも比較的近いので、ちょこっと撮るにも便利なんですよね。
本当は貨物列車と共に、
伊吹山が撮影したいとイメージしていたのですが、
この日の上り貨物列車は遅れている模様。
となると、
やってくるのは313系のローカル列車ばかり。
なんか残念感が増していたのですが、
伊吹山バックの雪景色はなかなか撮れないので、
通る列車は全て撮影していきます。
とはいえ、雪雲は気まぐれなので、
伊吹山の山頂を隠したり、見せてみたり。
目まぐるしく変わっていきます。
列車のタイミングでうまく山が見えるかは運次第。
そうしているうちに、山の山頂は、
雲に隠れていしまい、
日暮れになってきました。
伊吹山も刻々と色合いを変えて、
どんどん暗くなっていきますが、
日が暮れたら撤収と、当初は思っていたのですが、
ひょっとしたら遅延貨物が来るかも?
という淡い期待と共に、日が暮れてからしばらく、
待ってみることにしました。
とはいえ、やはり一面雪の中でじっと待つのは、
寒い。
まだ明るいうちは良かったのですが、
日が完全に沈み、
空の赤みが減ってゆき、
青く、濃くなるにしたがって、
一気に気温が下がってきました。
これが寒い~。
そもそも名古屋の都会を日中に歩くのに適した服を着て、
予備にブルゾンをカバンに忍ばせてきたのですが、
それを着たくらいじゃぁ~効かない。
寒気が来襲する関が原近辺は、流石に雪国です。
おそらくこの感覚では、
気温はマイナスまで下がっていますね。
もう無理、撤収しようかなと思いながらも、
次の列車まで
10分…8分…5分と思いながら、我慢して待ちます。
貨物列車の目撃サイトによると、
貨物列車がこちらに向かっている???
運行確認と記載してあるので、
ひょっとしたら来るかもと待ってみました。
伊吹山も雲が晴れて、
いい感じに迫力が出てきました。
さきほどまで山頂が隠れていたのですが、
山がどーんと迫力満点!
これは条件がそろってきたぞ!
これで貨物列車が来たらOK!!!
そして、
通過予想時間になりました。
来ない。
やっぱり遅れているのかな???
と思ったところへ
踏切の音が聞こえてきました。
来た~ぁ。
待った甲斐があった!
と、カメラを構えると、
やって来たのは313系でした。
あれ???と思いながらも撮影完了。
いや~、もう寒くて、もう無理。
待ってられないと、
駅へと戻っていったのでした。
結局貨物列車は現れませんでした。
ただ、帰りの車内でゆっくりと、
撮影した画像を確認すると、
313系の車内灯が暖かく浮かび上がり、
闇に消えつつある雪の伊吹山が、
どーんと青く、雲を纏う姿で、
威厳を見せつけていました。
これもいいじゃん

東海道本線近江長岡~柏原間 2025年2月22日撮影
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