
桜ガイドの前日、下見のため夕方に伏見疎水に来ました。
桜並木が京阪電車を挟んで、向こう側から始まっています。
最初、その向こうの側から桜並木越しに電車を撮ろうと、
日本語の聞こえない観光客の群れとともに、
橋の上から桜を、夕日の順光で眺めてみました。
素晴らしい!満開なのに加えて、
桜も成長して枝ぶりが素晴らしい。
そら~、観光客も集まるわな。
それはそれで良いことなんですが、
ただ今日は電車を撮りに来ました。
電車が見えないんです。
桜の花の密集度が凄くて、見えないんです。
自分としては電車が見えないと意味がない。
ここはもう桜鉄は、無理な場所なのだろうか???
電車の見える隙を探そうと、
水際まで降りてみました。
ちょうどここは、遊覧の十石船の乗船場。
たくさんの観光客でごった返しています。
狭い散策路を進むのも、やっとなくらいです。
それも、アジア系のインバウンドの観光客さんたちが、
日本人ではしないような、
ポーズを決めて撮影している。
時には動画を撮っている。
そんなことをしているのは、ほぼほぼ女性ですね。
ドレスのようなスカートを、
地面に広げて、カメラに向けてポーズ。
「そんな湿った土の上でやったら、服ドロドロになりそう~。」
また、
グラサンをかけて、高そうなスーツドレスで決めたコワモテの中華系彼女。
それを撮る優しそうなオシャッレッ気皆無の彼氏。
「尻にひかれてそう~。アッシー君的な??」
などと感じながら、
日本ではない異世界に迷い込んでました。
そして、鉄橋を超えると桜並木が途絶えますが、
その途端に、あれだけ込み合っていた散策路には、
人っ子ひとり、いなくなりました。
なんだこの差は!
まぁ桜に皆さん引き寄せられているので、
当然といえば、そうなんですけど、
余りの差に驚いてしまいました。
そして、桜並木を抜けて京阪電車の鉄橋を潜ってしまったということは、
撮影ポイントは存在しなかったということ、
それだけ桜の花の密集度が凄いんです。
残念、この桜ポイントは撮影には向かないわ~。
ということで、次の目的地を目指そうとしていました。
そして、100mほど歩いたところで、
ふと、思いついたのです。
待てよ。今のこの夕方の光線状態はもろ逆光。
だけど逆光で桜を見ると、
輝いて見えるわけで、
それを撮ったら、いい感じに撮れるんじゃないか?
しかも、よく見ると疎水自体が緩くカーブしているので、
京阪の鉄橋の反対側から、
桜並木を捉えられるポイントがあるかもしれない!
そう思って、
引き返してみました。
するとありました!
鉄橋下に桜並木が見えるポイントが!
それが、この今日の画像です。
京阪特急が通過していきました。
夕方なので、車内は混んでいる模様。
橋の下は、観光客だらけ、
日常生活を営む人たちが、疲れて込み合う電車車内。
美しい風景の中でも、
世の中のギャップが見えた瞬間でした。
京阪電気鉄道京阪本線伏見桃山~中書島間 2025年4月4日撮影
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