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千代川の水田地帯で撮影をしようとしたところ、

強風が吹き始め。

狙っていた水田水鏡が不可能な状況に急変してしまったので、

どこかにいい風景はないのかと、

さまよい始めました。

明日には天気は下り坂のようで、

北東には雲が張り出してきて、そして風も出てきたものの、

西の空は気持ちの良い青空が見えています。

まだいける!

やっぱりあきらめきれず、

水田が広がっていそうな場所を求めて、

移動することにしました。

Googleマップを見ると、

八木駅の向こう側に水田?畑?的な光景が見えている、

ここに賭けてみるか!

ルート検索すると、

八木駅を挟んで、徒歩47分。

なかなか距離あるけど、歩く以外に手段もなさそうですが、

行ってみることにしました。

そして、次に狙いたいと思っていた列車は、

KTR8500形「丹後の海」使用のはしだて2号・まいづる6号。

このKTR8500形が日中に走るのは、

この列車と、京都駅の折り返しの1往復。

ビジュアル的にも撮っておきたい列車です。

そして八木駅周辺の通過時刻を見ると、

だいたい50分後ぐらい。

ギリギリだぁ~。

まぁ毎日走っている列車でもあるし、

撮れなかったら、素直に諦めよっ。

などと考えながらも、足取りは速くなります。

とはいえ、

行った先も、思ったような場所でない場合もあり得ます。

賭けですね。これは。

結局予想通りの45分ほどで、

大体この辺りだろう、という所に到着しました。

まず目に入った建物の間にある未舗装の道を入っていくと、

1枚だけの田んぼが姿を現しました。

悪くない、しかも建物に囲まれているためか、

ここだけは、風も穏やか。

よくこんなところに、一発で出会えたなって、

自分自身でも関心しますが、

ひょっとしたら他にも?っていう思いが残ります。

時間があれば、もっと良い場所があるのか散策したいところですが、

もう時間が無い。

ここで覚悟を決めることにしました。

風が穏やかとはいえ、

時々風がさざ波を起こしています。

風よ静まれーっと願いつつ。

待つこと数分。

微妙にさざ波が立っていたのが、

スーッと消えた瞬間、

列車がやって来ました。

KTR8500形!

水戸岡英二先生のリデザインした「丹後の海」です。

瑠璃色のディーゼルカーが颯爽と駆け抜けていきました。

見れば見るほど、ヨーロピアンなデザインで、

日本の車両じゃないみたいですが、

日本の水田風景を駆け抜ける、

なんだか不思議な光景が撮れました。

山陰本線吉富~八木間 2025年6月6日撮影