
一部の撮り鉄に嫌われている、
駅ホームでの撮影。
いわゆる「駅撮り」です。
最近では「S式」と言って、蔑む意味合いで言われたりもします。
僕が鉄道写真を始めたころにお手本にしたものが、
廣田尚敬先生の山と渓社の写真集「国鉄特急列車」。
今の鉄道関連書籍では、
いろいろな大人の事情により、
駅撮影での列車写真は敬遠される傾向にありますが、
この「国鉄特急列車」には、駅で撮影された、
特急列車が多数載っていました。
鉄道写真を始めたころは、
廣田先生の写真を手本にイメージを膨らませて、
鉄道写真を撮っていました。
駅での撮影も撮り方によっては、
撮影時の情景を写し取り面白いものです。
ただ、駅ばかりで撮っていると、
構図が決まってきてしまうので、
飽きてくるというのも事実です。
駅撮りを完全否定する人も時々いらっしゃいますが、
たまには駅もいいものですよ~っていうのが、
僕の気持ちです。
ちなみに今日の画像は、
駅撮りのド定番画像ですが、
ここには撮影者の意図が組み込まれています。
左端上の「名鉄百貨店」のサイン。
名鉄百貨店は2月28日で閉店となります。
ということは、もうこのサインとともに撮影できるものあとわずか。
新幹線に乗車する前にちょっと、しなの号の発着する、
10番ホームに寄ってみたところ、
383系しなのが、長野方面から到着して、
車庫へ回送待ちをしているところでした。
このしなの号も後継の385系の試作車を兼ねた第1編成が先日落成し、
この調子でいけば、
383系は淘汰されて数年後には見られなくなる光景。
10年も経てば、
なんでもないこの画像も貴重な記録に変わるのです。
鉄道写真って何気ない1枚が、
後年に貴重なものになる不思議な世界です。
東海道本線名古屋 2026年2月19日撮影
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